災害対策について
地震・津波・土砂崩れ・洪水・台風・竜巻、日本では様々な自然災害がある。近年では、東日本大震災・熊本地震などが記憶に新しい。これらの自然災害がもたらす被害、被災された方の悲しみは計り知れないものではあるが、悲しみを乗り越えて復興してきた強さと経験は、次の災害の対策にもなり、また被害を少なくしより迅速な復興を実現させていくのである。
いつ起こるかわからない自然災害に対して我々が出来る事、まずは自らが取り組んで安全対策を行う「自助」が重要になる。そして地域に人・近所の人・友人・身近な人と取り組む「共助」、国や地方公共団体が取り組む「公助」が必要である。
自ら取り組む「自助」
いつ起こるかわからない地震・災害に対して、まずは自分でできる事を探してみよう。地震が起きたとき、起きた後に生き抜いていく為の備え、何が必要だろうか?
家の中の危険性と対策
家屋の耐震性診断を行い対策しよう。
また、家具の転倒・下敷きになる危険、割れたガラスでケガをする危険もある。テレビ・照明・オーブン・冷蔵庫など、危険となりうる箇所を確認しておこう。
寝室や子供部屋にはなるべく家具を置かないようにする、転倒しないよう背の低い家具を置く、転倒防止用のツッパリを設置する、テレビは壁に固定・テレビボードに固定・ワイヤーや転倒防止グッズをどんどん活用していこう。
食器棚から食器が飛び出してきたリ、家具のガラス・窓ガラスが割れる恐れがあるので、飛散防止用のフィルムを貼る・食器棚等のドアが勝手に開かないように止める。
ライフラインが止まった時の対策
ライフラインは電気・ガス・水道・通信機器の事を言う。それらが自然災害によって止まってしまった・使えなくなった時、しばらく自力で生活しなければならない、または避難所生活を送ることになるので、ある程度の備蓄と準備をしておこう。
備蓄品は3日分~1週間分
- 飲料水は1人1日3リットルを目安に3日分
- 食品・缶詰・ごはん・ビスケットや缶パン・板チョコなど
- 着替えの服・下着
- トイレットペーパー・ティッシュペーパー
- マッチ・ろうそく・カセットコンロ
- 非常用の持ち出し袋
非常用持ち出し袋
非常用持ち出し袋はすぐに持って行ける場所・就寝時は手の届く場所に、懐中電灯・ヘルメット・スリッパと一緒に置いておこう。
中身
- 飲料水
- 雨具・カッパ・レインコート
- 食料品(カップ麺・缶詰・ビスケット・チョコレートなど)
- 貴重品(健康保険証・現金・印鑑・通帳など)
- 救急用品(常備薬・消毒液・ばんそうこう・包帯など)
- マスク・軍手
- 着替え・下着
- 毛布・タオル・洗面用具
- ウェットティッシュ・ポケット回路
- ラジオ・電池
- 粉ミルク・紙おむつ
中身の重さは男性15キロ、女性10キロを目安にすると良い。
家族の安否を確認する
地震・災害は家族と一緒である時とは限らない。離れ離れになった時に集合する場所をあらかじめ伝達しておく。また災害用伝言ダイヤルに自分の避難場所・安否状況を録音しておくことで、離れた場所に住む家族があなたの安否を確認する事ができる。