災害時の電気錠

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電気錠といえば、最近ではマンションのオートロックとして大活躍中ですね。その他にも、セキュリティ意識が高い企業でも導入が進んでいます。

マンションで言えば、鍵をかざしてエントランスの扉を開ける、または鍵を挿して開けるタイプが多いと思われます。暗証番号で開けるタイプのエントランス錠は、番号が他人に知られてしまった時にいちいち変更して十人全員に伝えなければならない為、エントランスというよりも倉庫や会議室といった場所によく取り付けられています。

さて問題の電気錠ですが、その名の通り電気によって動いています。もし災害によって停電してしまった時、一体電気錠はどうなるのでしょうか。

 

停電で電気錠は開かなくなる?

もし電気錠が停電で開かなくなってしまったら、どうなるでしょう。

まずマンションのオートロック、会社のオートロックなどが開かなくなったら中に入ることが出来なくなります。また玄関の鍵がカードキーの場合や、非常扉などの鍵が電気錠であったら、緊急時に中に入れなくなることは大変危険です。では、電気錠は果たして開かなくなるのでしょうか?

 

電気錠の停電時の動作

鍵の大手メーカー美和ロックによると、

停電時に電気で動作する錠前「電気錠」は動作しません。

との事でした。これは大変なことですね、動作しなくなるという事は開かなくなるという事なのでしょうか。

実は停電時の動作はさまざまにあるのです。

  1. 停電時に鍵が閉まる
  2. 停電時はその時の鍵の状態を保持する
  3. 停電時には鍵が開く

主にこの3パターンとなります。
マンションのエントランス扉はもともと鍵が閉まっている状態であるかと思いますが、停電時は動作自体が出来なくなるため、非常口などの出入り口から鍵を使って開けるようです。
各住居スペースの玄関錠が電気錠の場合は、直前の鍵の状態を保持する2番となるようです。停電したからといって、鍵が勝手に閉まる・勝手に開く、といった事はありません。鍵穴に鍵を挿して通常通り開け閉めできます。
また、暗証番号式の鍵・カードロックの際は、そもそも電池式の場合があります。電池式の鍵は停電状態に影響しないので安心です。電気式の暗証番号錠、カードロックの際は、非常用に鍵穴がある場合があります。非常用の鍵を使って開け閉めする事ができます。

 

企業スペースにおける電気錠の動作

非常口やオフィスの出入り口、規模が大きい会社の場合は扉の数も多くなります。

非常口について

非常用の電気錠については停電時に鍵が開くようにできています。通電するとまた施錠状態に復帰します。このタイプの電気錠はキーでの施錠が出来ないので、もし人の出入りを制限したい時は、電気を使わない通常の鍵などで開け閉めする必要があります。または一定時間鍵が閉まっている状態を保持し、そののち開錠するタイプの電気錠もあります。

会社の出入り口など

会社の出入り口に使われる多くの電気錠は、停電の際に自動で鍵が閉まるか、その時の施錠状態を保持しています。たいていは非常用の鍵穴がありますので、内側からはサムターンを回して外へ出られますし、外からは非常用の鍵で中に入ることができます。

門・ゲートの鍵など

門などの鍵は、停電前の状態か、停電時に鍵が開くようになっているものが多いです。また非常口同様、鍵が停電時に自動で開くタイプの電気錠は、非常用の鍵がない場合が多く、停電時に鍵を閉めたい時は別途異なる手段で出入りを防止する必要があります。

 

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